健康診断のススメ : くりかえす耳の炎症の犯人は…

くりかえす耳の炎症の犯人は…

ゴミや抜け毛が核になって炎症に!

秋は抜け毛の季節でもありますが、抜けた毛が耳の中に入ってしまうことも。再発を繰り返す炎症やかゆみは、こうした抜け毛や、耳の奥に生えている毛、ゴミなどが核になってできた、ひどい耳あかが原因ということも多いのです。

こちらのミキちゃん(マルチーズ)の耳は、これまでの処置で比較的きれいになっているそうですが、今日の検査ではどうでしょうか?まずは麻酔で眠ってもらって、耳のまわりの毛を鉗子で取り除きます。

  • そっと内視鏡を入れると…。
  • 耳の奥には、黄色い耳あかと抜け毛が! 鉗子ではさんで取り出しました。耳の穴と比較して、かなりの大きさです。
  • 耳あかの固まりや抜け毛がとれたら、耳の中に洗浄液を入れてきれいにします。
  • きれいになりました。炎症を起こしているために、少しの刺激で上皮が赤くなっています。
  • こちらはチャッピーちゃん。耳のふちの毛が耳道に詰まり、炎症を起してしまうので、あらかじめキレイに毛を刈って脱脂綿で二重に耳穴を保護します。
  • 最初の検査の時は、耳の中に毛が詰まってしまい、最初は鼓膜も見えないほどになっていました。
  • 慎重に耳の穴のまわりの毛を取り除いてゆきます。
  • 今では耳の中もすっかりきれいに。脱脂綿のおかげで、中に毛は入りませんでした。
注意!

家での洗浄は悪化の元に

これまでは、自宅でオーナーさん自身が、洗浄液などでペットの耳を洗浄するようすすめられることもありました。が、炎症のある状態で刺激を与えるのは、避けるべきです!
まずは病院へ。かゆみや炎症が長引く場合は、耳内視鏡をおすすめします。

取材協力いただいた先生

臼井玲子獣医師 獣医学博士
長野県出身

東京農工大学農学部獣医学科卒業。ご主人の良一先生とともに、宇都宮市に臼井犬猫病院開設。一般診療のほか「犬やネコのこころの問題」に取り組み、テレビ・ラジオや雑誌、書籍での執筆、講演活動を通じて多方面から「犬やネコとの暮らしを楽しむ」「犬とネコの力を伸ばす方法」を全国に展開中。

日本比較医学会理事、(社)日本愛玩動物協会理事、日本獣医学会評議員、日本動物看護士学会評議員、ヒトと動物の関係学会評議員、日本動物病院福祉協会理事、日本動物病院福祉協会(JAHA)元理事ほかを歴任。日本獣医生命科学大学(旧日本獣医畜産大学) 客員教授
中央環境審議会動物愛護部会委員

著書『イラスト・写真でよくわかる愛犬の育て方―選び方・しつけ・飼い方・健康管理 』(共著)/新星出版社
携帯サイトhttp://inutomo.jpにて愛犬の「お悩み相談室」担当

臼井犬猫病院

住所 : 〒321-0136 栃木県宇都宮市みどり野町4-5
診療時間 : 月~水・金・土9:00~12:00、15:00~18:00。
木・日9:00~10:00  祝日休診
電話 : 028-653-6221
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