湘南 第2回:肥満を防ぐ食事の注意点 さて今回は、ペットの肥満に悩むオーナーさんに向けて、上手な食事の与え方についてお話してみます。
湘南 第二回:肥満を防ぐ食事の注意点
さて今回は、ペットの肥満に悩むオーナーさんに向けて、上手な食事の与え方についてお話してみます。
肥満治療における食事は、ただ与える量を減らすのではなく、
- カロリーが少なく
- 満腹感をもたらし
- 必須栄養素がバランスよく含まれていること
この3点が大事になってきます。ただし、自家製の食事の場合は組成に関して正確な情報が得られない問題がありますので、当院では低脂肪の材料を用いて、繊維質を加えることを推奨しています。
市販のフードでも、袋に一日に食べるおよその量が表示されていますが、この目安はおおまかな指標にすぎず、それぞれペットの代謝率や運動量の個体差は考慮されていませんので、それぞれのライフスタイルや体型などから判断していく必要があります。
具体的に、まずカロリーを少なくするには、低脂肪の食事を選ぶといいです(ちなみに犬の一日のカロリー必要量は体重1kgあたり50~85kcalだとされています)。ペットフードであれば脂肪分の割合が低いフード、自家製の食事の場合だと、肉類であれば鶏のささみや豚肉の赤身、魚類であれば赤身魚より白身魚などが低脂肪の材料として良いでしょう。
さらに、満腹感を満たすには繊維質あるいはタンパク質の豊富な食事を1日3~5回に分割して与えることで対応でき、空腹感に対するリバウンドが避けることが出来ます。最近の研究では、筋肉組織の維持には高タンパクを含む食事の方が良いとされています。不適切な食事は、筋肉量も同時に減少させる恐れがありますので注意が必要です。

おやつに関しても、けっしてダメなわけではありません。ただあげた分を食事量から減らすか、代わりに食事量の一部をおやつとして与えれば大丈夫です。食べ物のご褒美を止めて遊びという形で注意を引いてもいいと思います。
通常の減量率は週に1~3%が理想的です(10kgのワンちゃんが一週間で100~300gの減量という計算です)。減量に成功するには、焦らない程度の実践的なプランを立てて少しずつ進めることが一番の秘訣です。
実際に当院でも行っていることですが、よく分からなければ、かかりつけの獣医さんに現実的な目標や計画などを立ててもらうのもよいかもしれません。
ダイエットは急に食事量を減らすのではなく低脂肪の食事に切り替える方向で。写真はマイナス7キロの減量に成功したコリーのrockyくん。
紹介文
オハナ動物病院は神奈川県鎌倉市にある動物病院です。
病院名の由来であるオハナ(ohana)とは、ハワイの言葉で「家族・仲間・絆」を意味します。人々と動物とのつながりがいつも「ohana」である中で、優しさや思いやりをもってどんな些細な事でも相談ができる動物病院にしていきたいと思い、名付けました。
当院では「優しい動物医療」をモットーに常に質の高い診療を心がけ最新の獣医療を提供していきたいと考えています。また、飼い主様や動物とのコミュニケーションを大切にして、安心して治療を受けていただけるような動物医療を目指しています。
執筆者プロフィール

塚越 篤(オハナ動物病院院長)
略歴
神奈川県立湘南高校卒業
日本大学獣医学科卒業
卒業後、複数の動物病院にて臨床獣医師として従事
2008年 オハナ動物病院 開業
- 所属学会
- 日本獣医皮膚科学会
日本獣医がん研究会
湘南獣医師会
- その他
- 最近は近隣のイルカ施設にて顧問獣医師も担当
オハナ動物病院
〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座1-10-3
TEL : 0467-25-3217 WEB : www.ohana-vet.com
診療時間
平日 9:00〜12:00 15:30〜19:00
日祝 9:00〜12:00
火休











