札幌 第3回:食べられないって辛いです。ノースアニマルクリニックでは犬猫以外にもウサギ、鳥、ハムスターなどのエキゾチックアニマルの診療も行なっています。
札幌 第三回:食べられないって辛いです

ノースアニマルクリニックでは犬猫以外にもウサギ、鳥、ハムスターなどのエキゾチックアニマルの診療も行なっています。今回はそんなエキゾチックアニマルの患者さんのお話です。
先日、「エサを食べたそうにしているけどじっと見ている」「歯ぎしりをする」というモルモットが来院しました。見ると顎から胸にかけてよだれでべちょべちょでした。ゴハンが食べたくてよだれが垂らしているのでしょうか? 食べられないのが悔しくて歯ぎしりしているのでしょうか? いえいえ、これ実は大変な状態で「不正咬合」が原因で食べられなくなっていたのです。



体は痩せ、毛づやも悪く、明らかに数日食餌が喉を通らない日が続いていた様子がうかがえました。まずは点滴と強制給餌と投薬で体調を整え、回復を見計らって、全身麻酔下による歯切り処置を行ないました。モルモットの口はおちょぼ口で狭い中での処置ですが、無事に伸びてしまった歯を切除し、お口の中はスッキリ。術後数日間、痛みが続いていたせいか自力で食べない日が続いていましたが、懸命の介護の甲斐もあって今ではすっかり元気になりました。
不正咬合は歯が伸び続ける動物(ハムスターやウサギなど)に起こり、正常であれば歯同士の噛み合わせで歯の長さを調節します。はっきりとした原因はわかっていませんが、噛み合わせが悪くなり、あらぬ方向へ歯が伸び、とがった歯が頬や舌を傷つけたり、歯そのものが炎症を起こし、痛くて食べられなくなります。噛み合わせ自体は治ることがなく、伸びてしまった歯を定期的に切らなくてはいけません。前歯は無麻酔で切ることは可能ですが、奥歯は麻酔下で切ることが多く、高齢になるにつれ麻酔のリスクは上がるので、あまり具合の悪くないうちに処置を行なう必要があります。そのためには定期的に歯の伸び具合、よだれ、歯ぎしり、食餌量、排便量のチェックで早期発見早期治療を心がけることが大事になります。長い付き合いになる疾患ですので、みんなの連携が大事になりますね。

動物にとって食べることは一番のはず。それができないなんてつらいですよね。
- 見るからにやせ細り、毛づやも悪くなっているモルモット。
どうしたのでしょうか…? - 不正咬合のため歯があらぬ方向に伸び、食事が出来なくなった事が原因のようです。
- 手術で伸びた歯を綺麗に整え、咬み合わせを整えます。モルモットの口は小さいので手術には高い技術が必要です。
- 整った歯。キレイに戻りました。これで無事に自力で食事が出来ます。
- 元通り元気になったモルモット。動物は口がきけないから飼い主が注意深く観察することが大切です。
紹介文
北海道札幌市にあるノースアニマルクリニックです。
札幌市内にはスキー場が数カ所あるほどの自然が多く残る、自然が合わさった珍しい都市です。当院の目の前には観光名所の一つで天然記念物にもなっている藻岩山があります。
そんなノースアニマルクリニック院長は親子4代で札幌に暮らす超道産子です。本州の大学生活でいろいろと勉強し、ちょっと大人になって地元に凱旋後、市内の動物病院の勤務で飼主&動物に対する「心づかい」を学ばせてもらいました。
人と動物が共に快適に生活できるお手伝いをコンセプトに、動物自身はもちろん飼主にも負担をかけず、最大限の効果になる治療を心がけています。動物好きで選んだ職業でしたが、出会った飼主さん達には足下にも及ばないことを最近痛感しています。
執筆者プロフィール

榊原 啓一郎
S49.10.1生(35才)の寅年、天秤座、八白土星、O型。
趣味はスキー、スノーボード、フットサル、農業。
ノースアニマルクリニック
札幌市中央区南16条西18丁目2-21
TEL : 011-551-6663 FAX : 011-552-2379 WEB : http://north-channel.com
診療時間
午前外来診察 9:00〜12:00
検査、手術、往診 12:00〜16-00
午後外来診察 16:00〜19:00
日祝 10:00〜15:00(不定休) ※日祝のみ予約優先
月休










